どんぐりダンスの夢のお話

わたしがみた夢を書き綴ります

夢 学校のまどに映える西日

わたしのお部屋の窓辺。
夕方かしら?
日の光のうつろいがはやい。
明け方かもしれない。
でも日没とわかる。
明け方の光のうつろいには
柔らかさはない。
わたしのお部屋の窓から見える日の光のうつろいは
柔らかで優しい
そして
どぎつい。
お部屋の窓の外はどこもかしこも濃いめのオレンジ色
どしてか懐かしいオレンジ色。
幸せな気分で恍惚としている。
そんな空気がつかめる気がする。
とても立体的な空気。
しばらくお外を眺めていると。
お外の様子はグングン変わってゆく。
太陽の傾くスピードは速い。
突然
校舎だろうか?
窓がたくさんある建物が目に飛び込んできた。
校舎の窓達は傾いた日の光を屈折させてわたしのお部屋にやって来る。
一斉にやって来る。
とても美しくていい気持ち。
なにかしら?
あそこは学校だったかしら?
小学校?
そんな気がした。
こっちにおいでって言っているよう。
そこまで行けば
きっと素晴らしいだろう
そう思った。
わたしは
お部屋を飛び出して
自転車にまたがり
全速力でペダルをこいだ。
お家を出て突き当りを左へ曲がり
小さな十字路を右へ
そのまま果樹園に囲まれた狭い通路を真っすぐ進む。
果樹園の端っこを過ぎると緩やかな左カーブが続く。
自転車のペダルから足を話して
勢いに乗ったまま坂を下る。
転ばないようにブレーキをつかんでいるけれど
ブレーキは力をいれても効かない。
猛スピードで坂の途中を右折。
ほんとに狭い道。
少しだけ登坂。
助かった
少しずつスピードが遅くなる。
自転車のイスからお尻を上げて坂を一気に進む。
ブレーキなんてなくても全然大丈夫。
突き当りはちょうど小学校の校舎の裏側のようだ。
校舎の裏側の窓から校庭側の窓を通して
遊んでいる子供たちの姿が見える。
声は聞こえない。
どこかに学校の裏門があるはずだ。
多分突き当りの右側。
駐輪所に自転車を止めて探す。
どしてか駐輪所には錆びて動かなくなったような子供の自転車がたくさんあった。
わたしの思った通り裏門はすぐに見つかったので
校庭の子供たちを探そうと進んだ。
でも
わたしが校庭に出ると子供たちの姿はなかった。
はしゃいで遊ぶ声が聞こえたような気もしたけれど
空耳だった。
校庭にある
ペンキのはげたシーソーに座ると
キィーキャンキューンガッタンと音がした。
ふと振り返ると
校舎の入り口が開いている。
そうだ!
わたしは学校の窓に映える西日に誘われて来たんだ!
学校の中には先生たちがいるようだった。
だまって入ってもいいかしら?
きっと怒られる。
先生たちがゴワゴワゴソゴソお話している気配がする。
だれにも気づかれないように
そっと忍び込んで下駄箱をすぎて右手の階段を
しずかに上へ進んだ。
階段を屋上の扉まで進んだけれど
ドアは開かなかった。
ドアの前にはヒビだらけのCDがたくさん散らばっていた。
なんのCDかは分からないけれど
誰かがここに散らかしたのだと分かった。
壊れたCDが虹色にメチャクチャな色になっていた。
踊り場のうえのくもりガラスの窓からは
まだ柔らかい光がうすぼんやりと差し込んでいる。
おかしいな?
どこかにあるはずなんだけど
どしたのかしら?
でもむりだ。
屋上には行けないわ。
ドアノブを何度もガチャガチャしても
空回りしてむり。
仕方なく
一つ下の階まで戻って一番手前の教室に入ると
そこには生徒たちのぬくもりが残っていてとても懐かしい。
教室の窓辺によると
おもてはずいぶんと暗くなっていた。
開けっ放しの教室の窓から
カーテンが風に誘われて窓の外に身をよじらせてパタパタとなびいている。
おかしいな..
校舎の窓はさっきまでオレンジ色の西日に照らされて燃えていたのに。
ここにはなにもない。
きっと隣の教室に行けばある。
でも
隣の教室はもっと薄暗く
さっきまで灯っていたローソクが
不意に消えてなくなったように静まり返っていた。
冷たい。
教室の窓辺に駆け寄って
おもてを見ると
すぐそこに
西日に映えるお家があった。
オレンジ色に燃えていた。
よく見ると
それはわたしのお家。
さっきわたしが出かけたお家だった。


そして目覚めた。